基礎代謝の基本知識
「基礎代謝」とは人が生きていくのに最低限消費しているエネルギー量のことです。基礎代謝量は人それぞれで違います。同じ年齢・身長・体重であったとしても筋量や体脂肪量などによって基礎代謝量は異なります。
基礎代謝が高ければ、エネルギーを消費しやすく肥満などの生活習慣病の予防にもなります。
身体づくりや健康維持に必要な基本知識をご紹介します。
基礎代謝の基本
食べ物からエネルギーを摂取する
人は食べ物をエネルギーに変え活動していて、摂取しなければ生きていくことができません。食べ物は栄養素によってカロリーの大きさが違い、1gあたり糖質・たんぱく質は4Cal、脂質9Cal、アルコール7Calほどのエネルギーを持っています。長期にわたる食べ物の摂取不足や、偏りダイエットでは代謝が10~30%低下するといわれています。
生命維持のためにエネルギーを消費する
生命維持のために最も使われているエネルギーは「体温維持」です。その他に臓器の働きや、酵素、免疫などを働かせるのに利用されています。加齢により代謝は落ちていくので、免疫や臓器の働きも低下し、病気にかかりやすくなるのです。
代謝量の変化
代謝は夏は低く、冬は高くなる傾向にあります。気温が低いほど体温を維持するためにエネルギを使用するからです。体温は1度増加すると代謝は13%増加するといわれています。だからといって体を冷ますと血流が悪くなりかえって代謝を落とすので気を付けましょう。
またストレスなどによる情緒の落ち込みも代謝を低下させる原因という説があります。
代謝アップのコツ
ストレスをためない
ストレスは血流の流れを悪くし、代謝の低下に繋がります。ストレスとは内面的なストレスももちろんありますが、座りっぱなしのデスクワークやパソコンや携帯の画面を見続けることなど、気づかないうちにかかっている場合もあります。適度に休憩を入れ、こまめなリフレッシュが必要です。
食事をバランスよく摂取する
カロリーを摂取していても、栄養素のバランスが悪く体の機能に必要な栄養が摂取できていないと、栄養不足と言えます。栄誉に偏りがある状態だと、食べ物を食べていてもお腹がすいたり、体がだるくなったり、イライラしたりします。
最近は「炭水化物中心」の食事内容が多くたんぱく質摂取が少ない食事傾向にあるようです。
適度に運動を行う
運動を行う人は筋量が多くなり代謝が上がりやすくなります。しかし、普段あまり運動を行わない人は筋量が低下すると共にエネルギー発散システムが低下し、代謝が落ちていきます。そのため、定期的に運動を行うことが大切です。
~基礎代謝について考える~
代謝は生命維持・体づくりなどに大きく関わっています。基礎代謝をあげる方法などがたくさん紹介されていますが、まずは規則正しい生活を送ることが一番の代謝アップの近道です。